借金は決してネガティブなことではない

私の友人Aは借金を繰り返し自己破産をした。
自己破産したら借金の返済は免れるため、友人Aにお金を貸した債権者は大損をしたのだが、誰も友人Aを責めなかった。
借金の原因がギャンブルや女なら、自己破産をされたら債権者は怒るだろうが、友人Aが借金をしたのは事業のため、お金を貸した債権者は事業に投資をしたのだから、事業が失敗しても文句は言えない。
自己破産した友人Aは地道に生きるかと思いきや、再び事業に乗り出し借金をするようになった。
一度、自己破産をした者にお金を貸す者なんているのだろうかと思っていたのだが、前回と同じ者が友人Aにお金を貸した。
今度こそは上手くいけよと友人として願っていたのだが、再び事業は失敗、そして、2度目の自己破産。
良い加減に懲りただろうと思っていたのだが、友人Aは再び再起して3度目の起業をした。
2度もお金が帰って来なければ、流石に誰も友人Aにお金は貸さないだろうと思いきや、また貸した。
三度目の正直に掛けたのは債権者たちも同じこと、ここまで来れば債務者がアホなら債権者もアホ。
しかし、三度目の正直で友人Aの事業は成功した、現在は軌道に乗っている。
一度も自己破産をしたことがないが、私が借金を申し込んでも家を買うためのお金が限度だろう。
友人Aは2度も自己破産をしているが、一度も自己破産をしていない私より信頼があるのか数億のお金を簡単に集められる。
借金と聞くと負のイメージをしがちだが、お金を借りられると言うのは信頼がある証拠。