自営業の失敗

わたしの仕事の先輩の話です。聞くところによると彼女は昔(20年前ぐらい)に自営業をしていたとのことです。お父さんと下着ブランドをつくって販売をしていたということです。実際には下請けということだそうです。最初は事業も順調で、というのも彼女は大学を卒業して、大手の下着メーカーに勤めていました。そのときも貿易関係のやり取りもしており、少し中国語も話せました。そういった経験を自営業にも活かしていたそうです。自分で事業をしていたときも中国に依頼をしていたそうで、もちろん人件費が安くつくという理由もあったそうです。事業をはじめたころはわりと儲けが出ており、なかなかいい生活をしていたとのことでした。そんな時、中国とのやり取りをしていたときに急に連絡が取れなくなり、まさかの音信不通になりました。どうにかしようといろいろ模索したものの、急なことでどうにもこうにもそこから歯車が狂いはじめ、事業はついに追い込まれました。
気がついたときには借金が2000万円まで膨れ上がっており、もちろん自己破産することも可能でしたが、先輩と先輩と一緒の事業をしていたお父さんも責任感のせいか、自己破産の申請をしないとそのときに誓ったそうです。コツコツ継続して、コツコツお金を返していくことを選んだそうです。そのとき先輩は借金のせいを自分のせいだと思い込み、鬱になってしまったそうです。1年ほど休んだあと、コツコツとアルバイトすることを決めた先輩は夜勤をしたり色んな仕事を頑張っておられます。

借金が膨らんだ理由とその後の苦悩

私は数年前、借金問題に直面しました。元々、無理なく支払える範囲でクレジットカードを利用していたのですが、ある時、仕事のストレスからつい高額な買い物をしてしまい、クレジットカードの支払いが滞り始めました。その後、支払いが追いつかなくなり、リボ払いを利用することになったのです。しかし、リボ払いは金利が高く、借金は一向に減らず、逆にどんどん膨れ上がっていきました。

さらに、当時は急な医療費や生活費の支払いにも追われ、別の消費者金融からお金を借りることに。最初は少額だった借金も、気づけば合計で数十万円にまで膨らんでいました。月々の返済はおろか、最低限の生活費を賄うことさえ難しくなり、毎月の返済が負担となり、次第に精神的にも追い詰められていきました。

この状態にどうにかして立ち向かわなければならないと感じた私は、まずは専門家に相談しようと思いました。借金整理をする方法として「任意整理」を選びました。任意整理では、弁護士を通して債権者と交渉し、金利を減らしてもらうことで月々の返済額を減らすことができます。最初はその方法が自分に合っているのか不安でしたが、弁護士が親身に相談に乗ってくれたことで、自分の状況を冷静に見直すことができました。

結果として、任意整理をしたことで、月々の返済額は大幅に減り、かなり楽になりました。それでも借金が完全に消えるわけではありませんが、以前のように毎月の返済に追われることはなくなり、精神的にも安定しました。今では、再度借金を作らないように心掛け、貯金をすることを意識して生活しています。

借金を作った原因は、自分の甘い判断が大きかったと思います。しかし、この経験を通じて、返済計画をしっかり立てることや、生活費を無理なく管理することの大切さを学びました。借金問題に悩んでいる人には、必ず専門家に相談することをお勧めします。自分一人で悩まずに、支援を受けることで解決の糸口が見つかるはずです。