わたしの仕事の先輩の話です。聞くところによると彼女は昔(20年前ぐらい)に自営業をしていたとのことです。お父さんと下着ブランドをつくって販売をしていたということです。実際には下請けということだそうです。最初は事業も順調で、というのも彼女は大学を卒業して、大手の下着メーカーに勤めていました。そのときも貿易関係のやり取りもしており、少し中国語も話せました。そういった経験を自営業にも活かしていたそうです。自分で事業をしていたときも中国に依頼をしていたそうで、もちろん人件費が安くつくという理由もあったそうです。事業をはじめたころはわりと儲けが出ており、なかなかいい生活をしていたとのことでした。そんな時、中国とのやり取りをしていたときに急に連絡が取れなくなり、まさかの音信不通になりました。どうにかしようといろいろ模索したものの、急なことでどうにもこうにもそこから歯車が狂いはじめ、事業はついに追い込まれました。
気がついたときには借金が2000万円まで膨れ上がっており、もちろん自己破産することも可能でしたが、先輩と先輩と一緒の事業をしていたお父さんも責任感のせいか、自己破産の申請をしないとそのときに誓ったそうです。コツコツ継続して、コツコツお金を返していくことを選んだそうです。そのとき先輩は借金のせいを自分のせいだと思い込み、鬱になってしまったそうです。1年ほど休んだあと、コツコツとアルバイトすることを決めた先輩は夜勤をしたり色んな仕事を頑張っておられます。