父の借金が膨らみに膨らみ。。。

何の変哲もない普通の家族だと思っていましたが、自分の家が普通ではないと気が付いたのは私が小学校6年生のときでした。当時はVHSだったので自分が好きなアニメの録画を見ようとテープを色々とみていたところ、父の衝撃的な映像を目にしてしまいました。簡単に言えば、見知らぬ女性と行為をしている映像です。当時は衝撃的でしたが、その映像を見てからというもの、父の帰りが以前に比べて遅いということに気が付き、何をしているのか気になって父の身の回りのものを調査するようになりました。結果として、財布の中のレシートや名刺、携帯のデータから父が不倫をしていることが判明。そのことを母に共有し家族で話し合いの場を設けたところ、不倫だけではなく不倫相手に貢いで大量の借金があることが判明。その額は実に4千万円にものぼっていました。私と母はその事実を知らなかったのですが、衝撃だったのは父の実の母はそのことを知って黙認していたことです。不倫を黙認しつつ資金援助もしていた祖母にあきれてものも言えなかったのですが、なんにせよ借金をどうにかしなくてはならないのでどうにか資金を工面することに。ちょうど都の道路建設のために土地の売却要請があったために相場より高く土地が売れ、それによって2千万円の調達を行いました。残りの2千万円については学資保険やその他の保険を解約することで工面、資金の調達はできたのでそれを使って返済を行いました。自分のためにためていた学資保険を解約して少しは気にするのかと思いきや悪びれるそぶりもなくその後も借金を繰り返す始末。その後父とは縁を切りました。

多重債務者が住宅ローンを組めるまでの道のり

 我が夫、多重債務者でした。結婚してから共働きであった我が家で、夫は生活費はわずかに入れてくれるのみ。妊娠発覚後も生活費は必要額の半分ほどしか入れてもらえず、自分の失業保険、独身のときに貯めた貯金から切り崩しての生活だった。それにも関わらず、スポーツジムに通っていたり、飲み会も参加していたり…。離婚をしないことを私の周りは不思議がっていた。確かにその通りで、今でのこの頃の夫に対しては恨みしかない。  そんな生活が続き、3人目を妊娠した際に、さすがに懲りたのかすべてやっと白状し、ようやく市町村が運営している相談窓口で弁護士へ無料相談してくれることになった。その時点で残っている消費者金融は2社。合計150万ほど。債務整理することでCM等でよく聞く、過払い金が戻ってくることを期待したが、違法金利でなかったのか戻ってくるお金はなかった。ただ、将来の利息はカットされ元金のみの返済を続けることになった。もちろん弁護士への報酬は必要で、債務整理し返済が開始されるまでの間に報酬を分割で払い、その後に返済を始める形になった。  返済は滞りなくできたが、夫は副業もはじめ、家庭のお金もようやく私が管理できるようになり、夫のお小遣いは毎月15000円。  私自身もまた3人目が3カ月ほどから試食を進めるマネキンのバイトを週末はこなし、授乳できずカチカチに張った胸が何度乳腺炎になったか…。夜働けるバイトも探し、住むアパートも家賃を落すため引っ越しをした。  4年ほどかけ完済したが、その頃には私も子供を預け昼間に働けるようになってようやく生活が落ち着くと、今度は家が欲しくなっていた。  だが、債務整理をした夫は住宅ローンが組めない。審査にすらかけてもらえず門前払い。信用情報開示もし、情報が消える5年間はどうにもならない。ようやく生活費から預金ができるようにもなったので少しずつではあるが預金をしていた。  あるホームメーカーの営業は5年経っても無理だと言っていたが、あるメーカーは確実に消えるからと、そのタイミングで契約ができるように親身に物件購入のため動いてくれた。  現在、見事、信用情報がキレイになり住宅ローンを組め、入居5年経ち何とか生活している。  安易な借金はするものではない。下手すると10年以上苦しむことになる。

債務整理 弁護士 北九州