悪質な業者による借金

知人は何かしらデカいことをしたいと、悪質な副業情報に手を出してしまいました。
貯金もすべて失い、投資すればすぐに元が取れると思って借金をしてしまいました。
しかし、副業情報はまったくのデマでした。
なんなら、今まで得た情報への報酬を支払えという督促状も届いたようです。
後々、この督促状も裁判所からの書類ではなく、悪質な業者の作成による偽物だと分かりましたが、当時は一括請求の文字に驚き、返済しなければならないと思いこんでいたようです。
首がまわらなくなり、かといって貸してくれる家族や知人などもいなかったため、泣きついたのが任意整理でした。債権者と直接話し合いをすることで、今後の返済の負担を軽くできるものでした。
督促状が届いてから問い合わせ番号に電話をかけて、一括では支払えないと話したようです。
このときも知人は、この問い合わせた番号やその相手が悪質な業者であるとは思ってもいなかったようです。
業者も足がつかないうちに回収したかったのか、交渉次第では金額を下げられると伝えてきたそうです。
裁判所を利用せずに行うのだから、その費用を節約できるだけでなく、裁判所を利用しないからこそ知人のプライバシーの保護にもなると言われたそうです。
相手がいくらなら支払えるのか、いくらならすぐに振り込めるのかと尋ねたそうです。
精一杯の誠意を見せてくださいと言われて、50万までならと口にしたら、今回だけ多めにみましょうと交渉成立したそうです。
誰にも相談できずに借金を解決することができたそうですが、後に、悪質な業者による支払わずに済んだ借金だったことが分かりました。
もう借金は懲り懲りだと話して聞かせてくれました。

過払い金返還請求ができた

かなり前になりますが、我が家では過払い金請求をしています。
親がつくった借金が膨れあがり、その支払いも現在より厳しいものでした。
もう少し待ってほしいと伝えても1円でも回収をしたいために朝から玄関先に押しかけてくる金融業者もいました。
にっちもさっちもいかない状況になり、その際、テレビでとある金融業者の経営破綻のニュースが飛び込んできました。
その際、借り入れしていた方や現在借入中の方々に過払い金返還請求という内容の通知が届き、初めて過払い金返還請求という内容を知りました。
これまで支払った利息のなかには、本来は支払う必要がなかった金銭があったそうです。
もちろん、経営破綻しているので全額保証はできないという内容でしたが、多額の過払い金があれば、返金してもらえるために手続きをしてほしいという内容の通知でした。
多額の過払い金があるケースでは、過払い金の計算をすることによって、今の借金がなくなることもあったり、逆に、消費者金融に返済していた一部のお金が返ってきたりします。
当時、計算された書類によれば100万単位でのお金が返ってくるという内容でした。
しかし、経営破綻しており、先に大きなところに返済をしたりすると、私たち消費者に還る金額は小額でした。
それでも助けられたのは過払い金返還請求ができることを知れたことです。
他の消費者金融へも請求ができ、まとまった返還がきました。
それにより、返済額もかなり減らすことができました。

債務整理 弁護士 北九州